戦国時代 柳生但馬守4/7up! | 無手勝流(プロ野球・競馬・歴史・マンガ)

戦国時代 柳生但馬守4/7up!

あるとき、柳生但馬守宗矩のもとに武芸者が現れ、試合を求めた。これに対し但馬守が武芸者をしげしげと見て言うには、「まず、うちで飼っている猿と対戦するがいい」

武芸者は怒った。怒りつつも猿と対戦し、敗れてしまった(笑) 猿は強かったのだ。武芸者はほうほうのていで逃げ出し、後ろを振り返りもしなかった。

それから数年たったある日、例の武芸者が再び柳生但馬守のもとを訪れた修行の成果を披露したいというのだ。例の猿がまた相手をすることになったが、試合は意外な結末を迎えた。猿は武芸者を一目見るなり、声を発して逃げてしまったのだ(笑)柳生但馬守も感心し、武芸者に仕官の世話をしてやったという。


「爆笑剣豪伝」(シブサワ・コウ編 KOEI刊) 参照